中学生のみなさんへ


工業高校の特色

 工業高校はその特色として、実験・実習の施設・設備の充実を挙げることができます。コンピュータや旋盤・化学分析装置など、時代を先取りする装置や機械類は、皆さんの期待に十分応えられるものと思います。確かな技術を学び取ると同時に、将来進むべき多様な道を追求できる、またとない学習環境を提供しています。
 専門高校への進学は将来スペシャリストになるための専門分野に、一歩足を踏み込んだものであって、専門家としての基礎を学ぶとことなのです。将来上級学校に進学し、スペシャリストになることを極める方法もあれば、企業等に就職し、スペシャリストになる道もあります。いずれの道も開かれております。
 平成7年には国会で「科学技術基本法」が成立し、21世紀における我が国のあるべき姿は「科学技術創造立国」であると明言しております。そして、昨年3月には議員立法で「ものづくり基盤技術振興基本法」が成立しました。基礎研究の重要性と、創造性や独創技術が求められています。
 工業高校に進学を希望する皆さんは、まずものづくりに興味を持つことが第一条件です。工業のどの学科も、最終的にはものづくりに直結しており、ものづくりを通して人づくりをしようとしています。普通科目の学習によって、広い教養を身につけるとともに、機械や化学、情報や電子技術、コンピュータなどの専門性を身につけます。このため普通(教養)科目と専門科目が学年を追ってバランスよく配置されています。したがって広い教養を学びながらも空理空論ではない。実学の基礎を、早くから身につけることができます。
 また工業高校は、就職には自信を持っています。それは長年の実績と、企業などとの信頼関係。多くの同窓生諸氏の恩恵によるものです。全国統計でも就職に有利なのは工業高校です。

工業高校で学ぶことの意義は何か

  1. もの作りを通しての人づくりを基本姿勢としています。
     実験・実習を通して、先生や仲間と触れ合う中で、人間的な成長を期待しています。ロボットを作ったり、コンピュータとにらめっこをしているうちに、時間が経つのを忘れてしまう。熱中したらやめられないです。これが工業のおもしろさです。
  2. 進路選択
     広範囲な教養を身に付けるとともに、コース制によって深い専門性を身につけます。国語や数学といった普通科目と、専門科目を履修することによって、幅広い進路選択が可能になります。
  3. 資格が取得できます。
     工業に関する国家試験や検定試験に、多くの生徒がチャレンジし、資格を取得しています。ある一定以上の資格をとると顕彰制度によって、山口県教育委員会から表彰されます。資格を持つことは、就職や進学に有利になるだけではなく、その有用性は今後ますます高まるものと思われます。
  4. 就職に有利です。
     長年積み上げた進路指導の実績と、企業などとの深い信頼関係により、ほぼ全員の生徒が、希望企業へと決定しています。特に地元(県内)企業への就職率が高い割合となっています。
  5. 上級学校への進学も可能です。
     工業科目を基盤とする推薦制度により、意欲的な生徒諸君が、大学などへの進学を実現しています。
  6. 社会的評価
     工業高校の生徒がまじめに取り組む姿勢は、企業はもちろん大学からも高く評価されています。自己実現への可能性が高くなっており、それは専門を学び、正しい職業観を身につけた証であるとほこりに感じています。

小野田工業高等学校の教育目標

 幅広い教養を身につけ、1ヶ所突出した誇れる専門性を持たせて卒業させます。その専門性を核として生涯、学びの輪を広げ、自己実現を図ってほしいと思っています。
 このことを可能にするため「実習に重点をおいたコース制」をとります。コース制によって学習の目的を明確にし、座学と実習、実習室間の連携を効率よく融合しています。
 学習においては基礎基本を重視し、創造性を育てるように工夫しています。
 人づくりを基本方針として、人間尊重の精神を育て、自己決定、自己責任能力の形成を図るとともに、社会人として必要な資質、態度を育てます。
 生徒の皆さんの意欲態度を尊重し、親切丁寧に指導します。

パンフレット