教育目標
本校の電子情報科の教育目標は次のとおりです。
- 電気・電子・情報技術に関する基礎的な事項を習得し、実習を通して「ものづくり」への理解を深めます。
- 資格取得では、電気工事士(一種、二種)、工事担任者(DD3種など)、情報処理技術者(基本情報、ITパスポート)、危険物取扱者(乙種4類など)などの取得を推進します。
近年、IT技術の飛躍的な進歩によって私たちの生活環境が大きく変化し、現在もなお進化し続けています。 これらは、自動車や家電製品などの自動化だけでなく、ものづくりを支える生産設備・産業設備の自動化にも大きな影響を与えています。このことは、プログラミングや通信に関するIT技術者だけでなく設備の発達に伴う新設・保守等を行う電気技術者も必要であり、この分野の需要が拡大していることを意味しています。しかし、現在は若年人口の減少による技術者不足が深刻であり、企業でも若い人材の確保が大きな課題となっています。これらのニーズに応える人材を育成するため、本科では、このような教育目標を定めています。
取得可能な資格及び検定
国家資格及び検定
- 電気工事士
- 危険物取扱者
- ITパスポート試験
- 3級技能士(シーケンス制御)
- ウェブデザイン技能士
- 工事担任者(第二級デジタル通信/アナログ通信)
検定試験
- 計算技術検定
- 情報技術検定
- パソコン利用技術検定
- 文章入力スピード認定試験
上記以外にも様々な資格試験に挑戦が可能です。
コースについて
情報制御コース | 情報通信コース |
PLC(プログラマブルコントローラ)によるシーケンス制御 コンピュータからの電子制御により機械を動かすメカトロニクス技術 | 大量のデータを短時間に送る信号処理技術 コンピュータと通信回線を接続するためのネットワーク通信技術 |
学習する科目
電気・電子・情報技術に関する技術者となるための専門科目を勉強します。専門科目には、以下9科目とコース制の選択科目があります
(1)工業技術基礎
(2)電子情報実習
(3)工業情報数理
(4)課題研究
(5)電気回路
(6)電子回路
(7)ハードウェア技術
(8)ソフトウェア技術
(9)プログラミング技術
実験実習の学習内容
電気や情報技術に関する様々な実験・実習を、2年生からのコース制を含めて3年間かけて勉強します。
(1)電気計測
(2)電子工作(マイコン)
(3)電気工事
(4)論理回路
(5)シーケンス制御
(6)光通信
(7)A-D変換
(8)プログラミング(C言語など)
(9)3次元-CAD
(10)ネットワーク(Raspberry Pi)など
また本科では近年、シーケンス制御に関するミニFAやエレベータ模型、電子工作に用いる基板加工機、3Dプリンタ、アームロボットなどの実習装置を整備しており、実習や課題研究の場面で触れることが出来ます。
課題研究
3年間の座学や実験・実習などの総まとめとなる学習活動として、次のようなテーマで生徒たちが主体的に取り組んでいます。
課題研究テーマ一例
- Webサイト作成
- わたがし機の製作
- スピーカの研究
- LED電飾の研究
- 様々なプログラミング言語を使ったコーディング
- 3Dプリンタの活用
- 電気工事
- 交通安全ルール・トレーニングヘルメット
(第21回高校生技術アイデアコンテスト全国大会 課題研究部門 理事長特別賞受賞)
卒業後の進路
地元をはじめ、県外にも幅広く就職をしています。自動車、鉄鋼、石油関係等の製造業や電気関連、システムエンジニア関連の就職も可能です。近年、製造業でも電気の知識を持った人材の需要が増えています。
山口東京理科大学工学部や近隣の私立大工学部、各種専門学校などへの進学もできます。ゲームクリエイター、CGクリエイターなど、将来エンジニアを目指した専門学校への進学もできます。