教育目標

本校機械科の教育目標は次のとおりです。

  • 設計、製図、工作などの基礎的な知識と技術を習得させ、機械工業の役割を理解させると共に正しい職業観を育成します。
  • 実験実習を中核とした実際的、体験的な学習の充実を図り、安全教育、安全指導の徹底を期します。

コースについて

生産機械コース
※機械加工を中心とするコース
機械加工はモノづくりの原点です。まずは汎用の旋盤やフライス盤を使いこなすことからはじめます。基本的な技術を身に付けたならば、 マシニングセンターなどの数値制御の工作機を使うことを勉強します。複雑な形状の加工を、高い精度で加工できるようになったら1人前です。
メカトロコース
メカトロとは、機械を意味するメカニックと、電子技術を意味するエレクトロニクスの合成語です。ロボットは、人間に代わって、危険な 場所や、汚い場所での仕事などを速く正確に、しかも文句を言わずやってくれるので都合がよい。漫画では人間に似たロボットがよく登場するが、ロボットは必 ずしも人間の形をしている必要はないのです。
 このように、人間の命令に忠実に働く機械を考えたり、作ったりすることを学ぶのは、楽しいことではないでしょうか。機械制御コースは、 このことを実現してくれます。

学習する科目

機械技術者となるための専門科目を、実際的、体験的に勉強します。
専門科目には、

(1)工業技術基礎
(2)課題研究
(3)機械実習
(4)製図
(5)機械工作
(6)機械設計
(7)生産技術
(8)工業情報数理

上記8科目とコース制の選択科目があります。

実験実習の学習内容

大きく分類して、次の15題目の実習を、2年からのコース制を含め、3年間かけて勉強します

  • 仕上組立実習
  • 熱機関実習
  • 流体機械実習
  • 鋳造実習
  • CAD実習
  • 板金溶接実習
  • 鋳造実習
  • 工業計測実習
  • 電気実習
  • FA実習
  • 機械加工実習
  • 材料試験実習
  • 精密工作実習
  • 情報処理実習
  • 電子制御実習

また本科では近年、シーケンス制御に関するミニFAやエレベータ模型、電子工作に用いる基板加工機、3Dプリンタ、アームロボットなどの実習装置を整備しており、実習や課題研究の場面で触れることが出来ます。

卒業後従事する主な仕事

 機械技術は、自動車産業、工作機械、工場の生産設備から家庭用機械器具にいたるまで、あらゆる産業の基盤になっています。機械科では、機械設計、金属加工、溶接、原動機、試験計測、メカトロニクスなどを学ぶため、自動車機械製造、化学工業、電気メーカー、コンピュータ 関係などの全ての産業界に対応し、研究・開発、企画、機械設計、機械加工、製造、指導、監督、品質管理、新製品試作、装置運転、自動車整備、営業(サービ スエンジニア)などの仕事につきます。